oshigotoの日記

仕事のことについて書いているブログです。

作業療法士の転職先・転職理由

作業療法士が働く場として、病院や老人保健施設、教育機関と多岐にわたります。精神障害分野や発達障害分野の知識も勉強している為、他のリハビリ職と比較しても就職先は幅広いことが想像できると思います。

一般的な会社員と比べ、転職をする人は多く、驚かれることがあります。では、なぜリハビリ職は転職をする人が多いのでしょうか。それは、たくさんの経験をすることが、能力向上に結び付くからです。

例えば、病院勤務の場合、1人の患者さんとの関わりは退院までとなります。自宅で生活できるようにリハビリをし、必要な福祉用具を揃え退院まで関わった患者さんが、実際に自宅へ戻り安全に生活が送れたのでしょうか。他に困ることが生じているかもしれません。その後の声が聞けないため、見落としに気が付かないままとなってしまう可能性もあります。

そこで、3年以上勤務をしたら転職をするという人が多いのです。施設や訪問リハビリへ転職をし、実際に病院の外で生活している方の状況を学ぶのです。

実際に私も転職をし、気が付いたことがたくさんありました。

まず、病院で転ばないように練習をしていた方のほとんどが、自宅で転倒しているということです。病院は十分なスペースがありますが、自宅は物もたくさん置いてあり、段差も要所要所にあり、転倒しやすい状況で生活している人がほとんどでした。環境が違うため、病院で練習した動作も、自宅ではその方法では行えなかったという人も多くいました。そういうギャップを感じ取り、病院では実際どのようなリハビリが必要かということも学んだうえで、再び病院へ転職する人もいます。

高齢化で就職先もたくさんあるので、転職にはあまり困りません。ただし、発達障害分野への転職を考えている場合、年齢制限を設定している職場が多いので、早めに考えた方が良いと思います。