oshigotoの日記

仕事のことについて書いているブログです。

一人一人の生活を支え、地域に根差した訪問看護ステーション

訪問看護ステーションの役割は、地域で生活をする医療的ケアを必要とする人が、継続して自宅で安心して生活が送れるようにサポートをすることです。

個々に抱えている病気や症状、どの程度自力で動くことができるのかといった状態も様々です。また、家屋の状況も様々で、段差の高さ・場所、主に生活するスペース(1階なのか2階なのか)、通路や生活スペースの広さ等、状況はいろいろです。

医師・看護師・リハビリ専門職・ケアマネージャー等の多職種と連携し、個々の状況に合った福祉用具の選定や住宅改修の必要性の検討等を考え、自宅での生活が転倒なく過ごせるように考えていく必要があります。

また、介護者の高齢化の問題も生じています。現在は、夫婦共働きが多いこと、核家族化の加速により、介護者も病気を抱えていることが少なくありません。

そのため、どこまで家族が介護を行えるのかを見極めなければ、介護をしていて一緒に転倒してしまうという危険性も考えられます。高齢者の転倒は、それだけで車椅子生活となってしまうと言われるほど、筋力を低下させてしまいかねません。介護者を含め、利用者の生活を考え、サポートをしていくことが大きな役割となります。

このように多職種で連携を取り、一人の生活を考えていくため、カンファレンス(利用者について話し合う会議)が定期的に行われます。そのため訪問看護では、多職種間の気軽に相談できる関係性作りが重要視されています。

地域で多職種との交流会・意見交換会も開かれており、関係性を深めることが利用者へのサービスの質向上に繋がります。