oshigotoの日記

仕事のことについて書いているブログです。

訪問看護ステーションの利用の仕方

訪問看護ステーションのサービスは、病気や障害を抱えている人であれば利用することが出来ます。利用するためには、いくつか書類や手続きの準備を整えることが必要になります。

医療保険を利用してサービスを受ける場合は、かかりつけ医に訪問看護の利用の必要性がある旨を証明する「訪問看護指示書」を書いてもらう必要があります。

介護保険を利用してサービスを受ける場合は、介護保険の「要支援・要介護認定」を受けていることが条件となります。今までは認定を受けずに生活が送れていた人が、突然の病気により障害を負った場合、まずは市役所へ行き、認定の手続きを行います。それと同時に、かかりつけ医に「訪問看護指示書」の依頼をします。

それぞれに必要な書類・手続きが揃った後に、利用を考えている訪問看護ステーションとの契約を行います。

医療保険を利用してサービスを受ける場合は、契約が終了後、利用開始となります。介護保険を利用してサービスを受ける場合は、契約が終了後、ケアマネージャーにどういう介護保険サービスを受けるかといった「ケアプラン」を作成してもらいます。「ケアプラン」作成後に利用開始となります。

訪問看護ステーションとの契約では、事業所の説明や書類の確認、訪問する必要がある職種の確認(看護師・リハビリ専門職・ヘルパー等)、必要なケアの確認、料金の説明等を話し合って進めていきます。

訪問看護を利用する際に、医療保険介護保険のどちらが適応となるかは、個々の病気の内容や年齢によって異なります。小児の発達障害や癌の末期、厚生労働大臣が定める特定疾患(難病と言われる疾患)の場合は、医療保険が適応となります。その条件に当てはまらない高齢者は介護保険が適応となります。

現在注目されている訪問看護ステーション

高齢化率が上昇し続ける日本では、医療を必要としている高齢者の数も増えています。そのため、各施設の入所待ちをしている人数も2桁以上となり、家族が介護をしながら自宅で生活をしている高齢者が多くいます。医療を必要とする高齢者が多いため、病院に入院できる日数にも制限が法律で定められ、自宅で療養している人も多数います。そこで、現在注目されているのが「訪問看護ステーション」です。

訪問看護ステーションとは、自宅でも安心して療養生活が送れるように、継続して看護師やリハビリの利用を提供する事業所のことです。入院の日数制限により退院をすることになった患者さんに対し、法律で定められた訪問可能日数を考慮し、個々に適した訪問回数を検討し、自宅に看護師やリハビリ専門職が訪問してくれるサービスです。

訪問看護ステーションによっては、「小規模多機能型居宅介護施設」を併設しているところも少しずつ増えてきています。「小規模多機能型居宅介護施設」とは、長く自宅で生活できるようにサポートをする目的で作られました。

利用方法は、「通い」と「宿泊」があります。「通い」では、介護者の負担軽減を目的に一日の数時間施設へ通いに預け、介護者が休息を取ることができます。また、通いの時間内に入浴サービスを受ける人もいれば、看護師によるケガや病気に対するケアが受けられます。また、「通い」に来ている人を「利用者」と呼びますが、同じ「通い」を受けている利用者同士で関わることもできて楽しみの拡大にも繋がります。

「宿泊」は、一時的な利用のみと定められている為、最大一週間の宿泊となります。その間に、家族が旅行へ行く等、介護休暇を目的に利用することも多いです。また、介護者が腰を痛めてしまい、一時的に介護が困難となった場合に、「宿泊」を受ける場合もあります。「小規模多機能型居宅介護施設」を併設している訪問看護ステーションのサービスは、その時々の必要性に応じて幅広い対応をしています。

作業療法士として必要なスキルアップ

医療の研究が進み、リハビリ業界でも新しい考え方が生まれます。そのため、新しいリハビリテーションの概念を学び、技術を磨くことがとても重要になってきます。新しい知識・技術を取り入れ、リハビリの質の向上を図ることは、患者さんの身体機能向上に繋がり、生活を大きく変えることができます。そのため、リハビリの専門職には、研修が定期的に多く開催されます。

研修の他に、リハビリテーションの学会に参加し、研究発表を聞くことも重要です。リハビリテーションの学会は、いくつもの分野に分かれています。

例えば、「心臓リハビリテーション学会」「摂食嚥下リハビリテーション学会」「呼吸ケアリハビリテーション学会」「認知神経リハビリテーション学会」等、様々なものがあります。個々の勤務する職場の特色に合わせて、どの疾患の患者さんと関わることが多いのかを考え、参加してみることが良いでしょう。

また、関わった患者さんのリハビリテーション効果を、研究発表として学会で発表することもスキルアップに繋がります。

また、様々な人との交流を図れ、人脈を広げたことがきっかけで、リハビリテーション雑誌の執筆の話を頂ける事もあります。また、そこでの研究事業がきっかけで、専門書を発行する人もいます。

最後に、仕事に役立つ資格の取得により、視野を広げることもスキルアップにはとても大切なことです。主に、住環境福祉コーディネーターとケアマネージャーを取得している人が多く見られますが、自分が資格を取得することにより、どういう働き方をしていきたいのかをイメージしたうえで取得する資格を選ぶと良いでしょう。そうでないと、せっかく取得した資格が、取得しただけで終わってしまい、働き方に活かせていない人が多く見られます。

作業療法士として、多岐にわたる働き方ができる

現在では、作業療法士を育成する大学や専門学校が増え、毎年たくさんの作業療法士が誕生しています。以前は、高齢化に伴い、作業療法士の不足が目立ちましたが、その声は少なくなってきました。どちらかというと、高齢化に伴い、施設不足の声を耳にすることが多くなりました。介護が必要で施設に入りたいけど、施設は定員に達しているため入所待ちをしている人が増加しています。その分、自宅で生活せざるを得ない高齢者が増加しています。それを背景に、最近では訪問リハビリを行う事業所が増えてきています。また、作業療法士は、発達障害分野や精神障害分野の知識があるため、活躍の場は多岐にわたります。

年収の面を考えると、社会人1年目からそこそこ良い給料がもらえます。その分、あまり昇給率は少ないですが、さまざまな学会での研究発表や資格習得により、経験が評価されることも多いです。

リハビリで関わる患者さんには、介護度が高い人が多いです。動作の練習を行うときに、こちらが介助しながらリハビリを進めることも多く経験すると思います。若い間は体力があるので働けるけれども、年齢を重ねた時に長く働けるのかという不安があるという声を聞くことも少なくありません。実際に現場を見て経験しないと不安は解消されないかもしれませんが、現在は福祉用具も充実してきており、負担を軽減して介助することができるようになってきています。私が関わった職員では、54歳の女性の方も働いていました。

また、向上心があれば、ケアマネージャー、公務員や教員としても働くことも出来ます。

作業療法士の仕事に役立つ関連資格の取得

作業療法士の仕事に役立つ資格は、何があるか知っていますか?世の中にはたくさんの資格がありますが、どの資格を取得すると仕事に役立てることができるのでしょう。私は働いて3年目が過ぎた時に仕事にも慣れたこともあり、関連する資格の習得を考え始めました。

作業療法士の関連資格としては、主なものとして認定作業療法士、専門作業療法士、住環境福祉コーディネーター、福祉用具専門相談員、ケアマネージャーがあります。

認定作業療法士とは、作業療法士の質の向上を目的に作られた制度で、日本作業療法士協会の定めた「生涯教育プログラム」の基礎研修を受けます。さらに定められている作業療法士としての実務経験が5年以上などの「認定条件」を満たし、筆記試験に合格することで、認定を取得することができます。

専門作業療法士は、何を専門的に強みとしているという証明となるものです。例えば、病院ではいろんな科があり、専門医がそれぞれいますが、作業療法士でも認定を持っていることで、専門的なアプローチが行えるという証明になります。筆記試験がありますが、認定作業療法士を取得していることが条件となります。

住環境コーディネーターとは、障害を抱えている人が住み慣れた自宅でも生活ができるようにするためには、住環境をどのように変えれば良いかをアドバイスすることができます。住宅改修の際に必要な知識を詳しく学ぶことができます。筆記試験を受け、合格することで取得することができます。

福祉用具専門相談員とは、日常生活を行いやすくするためにどのような福祉用具を使用することが望ましいかということをアドバイスし、導入のための計画書作成や使用中の不具合の調整を行います。福祉用具専門相談員指定講習を受講することで、終了証が発効されます。

ケアマネージャーとは、介護保険で介護サービスを利用する場合に必要な「ケアプラン」を作成します。個々の利用者と関わり、1人1人に合った介護サービスの提示をしていきます。施設への通所や福祉用具の使用等の様々な介護サービスは、ケアマネージャーにケアプランを作成してもらわないと利用することが出来ない仕組みとなっています。

では、実際にどの資格を取得する人が多いのでしょうか。同業者の話を聞いていると、住環境福祉コーディネーターとケアマネージャーを取得している人が多いです。また、ケアマネージャーを取得している職員に対し、職場によっては資格手当を付けてくれるところも多いです。

作業療法士の1日の仕事の流れ

1日の仕事の流れを、私が以前勤務をしていた病院・施設毎にご紹介します。

病院では、8時45分に朝礼が始まります。そこでは簡単な院内の報告事項や新しくリハビリをすることになった患者さんの簡単な状況報告を行います。9時から9時30分まで昨日の担当患者さんに変化が無かったか、カルテをチェックします。9時30分から12時まで、担当している患者さんのリハビリを行います。だいたい1人の患者さんに対し、40分~60分のリハビリをします。12時~13時まで休憩を取り、13時~18時まで患者さんのリハビリをします。週に1回ほど外来当番というものがあり、18時~19時30分まで外来患者さんのリハビリを行います。その後、事務仕事や残業となります。

施設では、8時45分に朝礼を行い、入所の利用者さんに変化が無いか申し送りを聞きます。また、在宅で生活していてデイケア(通所リハビリテーション)に通ってくる利用者さんの体調に変化が無いかという申し送りもされます。施設では、主にデイケアを担当する職員と、入所を担当する職員に分かれて仕事をします。働くフロアが違うだけで、1日のスケジュールはほぼ同じです。9時~11時30分まで、利用者さんのリハビリをします。11時30分から12時まで、その内容をカルテに記録し、12時~13時まで休憩を取ります。入所担当の職員は13時から17時30分までリハビリをします。デイケア担当は、13時~15時30分までデイケア内でリハビリをします(利用者さんが自宅に帰宅する時間の関係により)。その後、入所担当職員の手伝いをします。

病院・施設共に、その日にリハビリを行った記録をカルテに一人ずつ記載する必要があります。施設では、昼食前にカルテ記載の時間が取れるため、残業は極めて少なかったです。

作業療法士の給料について

給料は、働く場所やその時の保険の状況によっても異なってきます。

医療保険である病院勤務だと、私が1年目の時は基本給が24万円、年収は330万円でした。

高齢化対策で法律が変わり、病院で行う検査で取れるお金に制限がかかったのです。以前は検査をした分きちんとお金を請求することができたため、病院に入るお金も多かったのです。法律が変わってからは、いくつ検査をしても一番高い検査1つ分のお金しか請求できなくなり、赤字の病院が増えたのです。

その年に入社した新卒の子は、基本給が21万円からのスタートでした。もちろん皆のボーナスも減りました。しかし、1年目からしっかりと20万を超えた給料がもらえるため、他の仕事をしている新卒の友達と比べると、給料は良い方でした。

4年目で転職をし、病院から施設勤務となりました。給料は基本給24万円で一緒でしたが、病院に比べて残業の必要がなかったのです。病院のように忙しくはなく、ゆったりと働けるためストレスは少なかったですが、ボーナスは病院の頃より10万円少なく、年収は310万くらいだったと思います。

施設は介護保険のため、加算があまり取れなく、施設の儲けが少ないのです。そのため、どこの施設もボーナスは病院に比べて少ないことが現状としてありました。

次に訪問看護ステーションへ転職しました。訪問看護ステーションでは、訪問リハビリといって、患者さんの自宅へ訪問し、自宅でリハビリを行うサービスです。現在は、訪問リハビリが一番儲かるのです。訪問リハビリでは医療保険介護保険の両方の患者さんがいます。

その分、大変ではありますが、その人が生活してきた自宅で関われる楽しさもあります。ここでの基本給は26万円。年収は、360万でした。もっと忙しいところでは、年収400万円の職場もありました。ボーナスも、訪問リハビリの方が赤字が少ない分、きちんと減額なくもらえました。